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『これからの住宅設計』(ID:0000230971) 読者登録解除フォーム
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■ メールマガジン・
・・・・・・バックナンバー第040号

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  ・・・これからの住宅設計・・・      第040号(2008.11.30)

   建築設計者の立場から住宅を考えるヒントを提供します。
                published by commonplace studio

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「これからの住宅設計」は戸建住宅や集合住宅(マンション)またそれらの改
修等、生活空間を作ること全般を題材にして、設計者の視点から住宅の在り方
を、読者の方々と一緒に考えてゆくメールマガジンです。

建築設計、住宅設計に関わる話題を取り上げ、住宅設計者としての経験や理念
をお話することにより、家創りについて違った視線で考える機会を提供するこ
とを目指しています。

読者の方々が住宅を設計する過程に触れることにより、家創りについて何か新
しいことを発見していただければ幸いです。



                        コモンプレイス スタジオ
                          代表  池澤 雅弘




※バックナンバーは下記ホームページでも御覧いただけます。
 誤字等も含めて、記事の訂正が必要な場合は、ホームページ上で修正させて
 いただいています。

                      http://www.commonplace.jp/



■目次

 01 今週のコラム--------------「その先にあるもの」
 02 住宅設計入門--------------No.40 間取り係数について
 03 建築材料めぐり------------NO.13 建築金物
 


///// 01 今週のコラム //////


「その先にあるもの」

高校時代、小雨が降る中サッカー部の練習を見ていたことがあります。その日
はかなり厳しい練習だったようでグランドの選手は立っているのがやっととい
う状況でした。何とか声を出して意識が遠のくことから逃れているようで、あ
ごを上げながら訳の解からない言葉を張り上げています。外から見ていてもサ
ッカーの練習という形態を保つには限界の状況だと思いました。しかしその時
顧問の教師が選手に掛けた言葉は「これからが本当の練習だ」という言葉でし
た。いくらなんでもと驚きましたが、限界を超えたと思っていた選手はフラフ
ラでは有りましたが、あごを引き意識がボールだけに集中してくることがわか
りました。恐らく頭の中は真っ白で五感全てをボールに向けていたのではない
でしょうか。それから何年か後に「限界を超えた一歩は踏み出した分だけ成長
になる」という言葉を聴いたときこの日の練習のことを思い出しました。

私自身も中学の時、先の言葉に通じる経験をしたことがあります。小学校の体
育館で剣道の高段者が教えてくれる機会があり、打ち込み稽古をしているとき
でした。とても厳しい先生で何十回打ち込んでも面を開けてくれません。ぶつ
かっては押し返され、厳しい剣先がのどを突きます。それでも半べそをかきな
がらフラフラになって打ち込んだときフッと面を開けてくれました。「今の一
打を忘れるな」それで終わりです。後から先生は言葉を添えて「限界を超えて
力が抜けたとき一番良い剣筋がでる」と教えていただきました。

昨年から建設不況がひどくなり、追い討ちを掛けるように今回の株価急落があ
り、建設業界は完全に冷え込んでいます。中堅どころの建設会社、不動産会社
が次々と倒産しています。日本は戦後焼け野原の状況から立ち上がる過程にお
いて、建設立国という側面から建設業界は発展してきました。終戦後63年を経
て、社会資源となりうる建物が満足された状況になりつつあり、建設業から他
の産業にシフトしていく動きが鮮明になっているのかもしれません。ただ建築
が好きでこの仕事を天職と思っている人は簡単には離れることは出来ません。
好きな仕事は頑張れば頑張るほど集中力が高まります。青春が戻ってきたつも
りで一心不乱に自分の道を歩めば何かが見えてくると思います。また住宅を建
てようと思って居られる方は不況の時期こそ良い施工者、設計者、職人にめぐ
りあえると思いますので、今を好機と見ていただければ幸いです。





///// 02 住宅設計入門 //////

ここでは、一般の方を対象に毎回テーマを決めて建築設計に関するアドバイス
をさせていただきます。

第40回のテーマは「間取り係数について」

間取り係数という言葉をご存知でしょうか。住宅全体の坪数を必要な居室(キ
ッチンも含む)の坪数で割った数字です。居室には居間、食堂、和室、台所、
寝室、子供部屋等で一定時間その場所で作業休息を行う室と考えてください。
部屋の面積といってしまった方が解かりやすいかも知れません。その他の廊下
、階段、浴室、便所、収納、玄関等はゆとりスペースと言われています。

この間取り係数が最低1.6必要というのが一つの目安です。実際には1.6ではか
なり厳しい設計になりますので出来れば2.0程度にしたいところです。一坪は2
畳ですから部屋の畳数の合計が家の坪数に近い数字になるのが一般的です。具
体的に計算してみると、居間10畳、食堂台所6畳、主寝室8畳、子供部屋6畳×2
で合計36畳の部屋をつくるには36×1.6=57.6畳≒28坪の延面積が必要になりま
す。間取り係数を2.0とした場合は36×2.0=72≒36坪の住宅を建てなくてはな
りません。工事費坪60万として1680万円から2160万円の費用が必要という結果
が導き出されます。必要な部屋の広さはイメージしやすいので工事費の概算を
出すのに最も簡単な方法と言えるかもしれません。

雑誌などで紹介されている住宅のプランで幾つか計算してみると、間取り係数
がどの程度あればどのようなプランになるかお解りになると思います。例えば
間取り係数が1.6の場合には玄関から直接居間に入るようなプランで且つ子供
室には小さな収納しか設けていないような計画になっていることが多いと思い
ます。2.0有れば廊下を設け各部屋が独立していて、収納にも余裕があるプラ
ンになっいるはずです。ただ大切なことは1.6だから悪い設計で2.0だから良い
設計ということではありません。1.6でも工夫しだいで使いやすい住宅になっ
ていることもあると思います。自分の生活状況やこれからの希望を良く吟味し
て何を優先させるかが重要になります。判断材料の一つとして是非ご活用くだ
さい。


※配信させていただいたメールマガジンにおいて1行目「住宅全体の坪数を必
要な居室(キッチンも含む)の坪数で割った数字です。」の部分を逆に「必要
な居室(キッチンも含む)坪数を住宅全体の坪数で割った数字です。」と記載
して居りました。大変申し訳ごさいませんでしした。





///// 03 建築材料めぐり //////

建物と建築材料の関係を考えながら、メーカーのホームページを通じてそれぞ
れの材料を紹介させていただきます。


   No13 「建築金物」

建築の設計をしていると、全体的に上手くまとまっていても細かい部分がどう
しても上手く行かないことが良く有ります。クローゼットの奥行が取れなかっ
たり、収納式のベットを取り付けなければならなかったりしたときに、都合の
良い建築金物があればよいなと思い探してみると、意外と簡単に見つかること
があります。各メーカーでニーズに合った金物が開発されその数は膨大です。
金物自体は小さなものですが計画全体に影響を及ぼすこともあります。本当に
色々な工夫がされていますので、カタログをみているだけでも楽しいです。

建築金物には独特の意匠が有り、自分の気に入ったものを探すのも楽しいこと
だと思います。金物自体は小さいものですが結構目立ちます。特に建具に付く
レバーハンドルや引き手などは部屋全体の雰囲気を変えてしまうほど意匠上重
要な要素になっています。また木造住宅の構造部分を支える金物も色々な種類
があります。耐震性能が重視される昨今、知識を持っておくことも必要だと思
います。以下のホームページを御覧頂けば建築金物の世界の一端を覗くことが
出来ますので是非参考にしてください。


スガツネ工業
http://www.sugatsune.co.jp/index.html
建築金物メーカーの中心的存在です。多くの工夫が感じられる金物を多数開発
しています。

ベスト
http://www3.best-x.co.jp/besthp/index.html
公共建築に強く、福祉関連の金物が充実してます。

タキゲン
http://www.takigen.jp/jp/index.do
設備関連の金物が充実しています。

ユニオン
http://www.artunion.co.jp/
意匠的に凝った建築金物が多数紹介されています。

キョーワナスタ
http://www.nasta.co.jp/
集合住宅関連の金物が充実しています。

カネシン
http://www.kaneshin.co.jp/index.php
構造金物が紹介されていて施工例、関連資料が参考になります。

室金物
http://www.murokanamono.co.jp/index.htm
和風金物が多数紹介されています。

杉田エース
http://www.sugita-ace.co.jp/
金物に限らず建築関連商品が多数紹介されています。建築部品のデーターベー
ス的存在です。









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■コモンプレイス スタジオは建築士事務所です。

※今現在、仕事が重複し新たなお客様への対応はお時間を頂くことになってし
まいます。大変申し訳ございませんが、ご依頼は状況をメールにてご確認の上
お願いいたします。


 住宅の設計依頼は勿論、設計事務所の敷居が高く感じているお客さまに対し
 てメニューを用意しています。

 誠心誠意をモットーに豊かな日常空間と建築文化の創造を目指しております
 ので是非ホームページをご覧ください。

                   http://www.commonplace.jp/

                     
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【発 行】コモンプレイス スタジオ       commonplace studio
【編 集】池澤 雅弘              masahiro ikezawa

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