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『これからの住宅設計』(ID:0000230971) 読者登録解除フォーム
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・・・・・・バックナンバー第041号

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  ・・・これからの住宅設計・・・      第041号(2009.01.29)

   建築設計者の立場から住宅を考えるヒントを提供します。
                published by commonplace studio

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「これからの住宅設計」は戸建住宅や集合住宅(マンション)またそれらの改
修等、生活空間を作ること全般を題材にして、設計者の視点から住宅の在り方
を、読者の方々と一緒に考えてゆくメールマガジンです。

建築設計、住宅設計に関わる話題を取り上げ、住宅設計者としての経験や理念
をお話することにより、家創りについて違った視線で考える機会を提供するこ
とを目指しています。

読者の方々が住宅を設計する過程に触れることにより、家創りについて何か新
しいことを発見していただければ幸いです。



                        コモンプレイス スタジオ
                          代表  池澤 雅弘




※バックナンバーは下記ホームページでも御覧いただけます。
 誤字等も含めて、記事の訂正が必要な場合は、ホームページ上で修正させて
 いただいています。

                      http://www.commonplace.jp/



■目次

 01 今週のコラム--------------「思いの丈」
 02 住宅設計入門--------------No.41 改装のすすめ
 03 建築材料めぐり------------NO.14 照明器具
 


///// 01 今週のコラム //////


「思いの丈」

大学を卒業し設計事務所に勤め始めた頃、よく木造住宅の現場に行っていまし
た。敷地の決定から完成までしっかり見させていただきとても勉強になったの
ですが、その時感じたのは完成に近づくほど建物内の空間は広く感じるという
ことです。木造の構造体が露わになっている状態のとき、その中に入ると「大
きな住宅と聞いていたけどこんなものか」という感覚を持ちました。それが建
具が入り、壁を貼り、仕上工事が進むうちに内部空間がどんどん広く感じるよ
うなってきます。その後マンションの工事監理を多数経験しましたがコンクリ
ートが打ちあがった一住戸の中に入ってみてもとても狭く感じます。しかし間
仕切壁が立って仕上工事が進む内に広くなってきます。工事現場に立ち入る機
会がない方は一般的な駐車スペース一台分が大体8畳と聞けば「8畳間はこんな
に狭いのか」と感じられると思います。

実際は構造体のみの内部空間よりも完成時の内部空間の方が狭いはずですが、
なぜこのような感覚が生まれるのでしょう。それは構造体のみの空間は尺度を
感じさせる情報が少ないことが原因です。人は誰でも適切なスケール感覚を持
っていて60cm角のテーブルを狭いと感じ180cm×90cmのテーブルを大きいと感
じます。一般的な住宅に住み慣れた方であれば天井高220cmだと低く感じ260cm
だと高く感じます。適切な身体尺度(ヒューマンスケール)からその室の広さ
を感じ取る為、囲まれた個々の部屋が集まった空間の方が広く感じる訳です。
全体でこれだけと漠然に感じとる空間は狭く感じてしまいます。

もう一つの理由として、思いの量の違いが上げられます。完成に近づけば近づ
くほど具体的な生活がイメージ出来てきて、その空間から与えられる情報量が
増えてきます。設計の良し悪しを考える一つの基準として、構造躯体の時にと
ても狭く感じ、完成時にとても広く感じる、その差が大きい程良く考えられた
設計といえるでしょう。設計時に考え抜かれたイメージは大きく膨らみ、構造
体に囲まれた空間の中ではそれがこの中に納まるのか不安になります。そして
完成して思った以上に空間構成上の成果が得られ、これからの生活に夢を感じ
ることが出来ればとても広い空間に感じられると思います。バランスを崩して
しまっては全体の空間は崩壊してしまいますが、それを保ちながら思いの丈を
設計にどれだけつぎ込めるかが本当の家の大きさを決める大きな要因ではない
でしょうか。







///// 02 住宅設計入門 //////

ここでは、一般の方を対象に毎回テーマを決めて建築設計に関するアドバイス
をさせていただきます。

第41回のテーマは「改装のすすめ」

最近は分譲マンションでもフリープランに対応して販売されるケースが多くな
りました。これによりマンションの利便性、経済性と自分の思い描いた住居の
実現という今まででは同時には成しえなかったことを実現しています。本来マ
ンションは同じ住戸を連続させることにより、販売価格を抑え住環境を整えて
いるものですから、販売価格はかなり上がりますしフリープランといってもあ
る程度の制約を受けています。それでも人気が有るようで各ディベロッパーそ
れぞれ工夫を凝らし魅力的な住戸を提供しているようです。

住戸内を完全に自由設計(水廻りの位置と躯体開口部は除く)にするのであれ
ば中古マンションを購入して、内装をやり直すという方法があります。首都圏
の中古マンション(築30年程度)は新築のマンションの半額程度で購入で来る
ようですから、完全に内装をつくり直しても通常の統一プランの新築マンショ
ンよりも安く手に入ると思います。憧れのデザイナーに設計してもらい贅沢な
材料を用いることも可能かも知れません。気を付けなければならないのは、外
観が古いままであること、設備が旧仕様なので新しい設備の導入が可能か確認
することが必要なこと、そして一番大切なのは構造強度の問題です。

しっかりとした監理の基でつくられた鉄筋コンクリートの建物は築50年間程度
であれば耐久性に問題がないと思われます。但し鉄筋の被り厚さが少なかった
り、コンクリートの配合が適切でなかったりすると築20年程度でもコンクリー
トが割れてきている部分があるはずです。合法的であっても、昔の基準でつく
っているので建築基準法上の規制が緩く、新築マンションに比べ強度が劣って
いる建物が多いと思います。特に耐震基準が大きく変わった昭和56年(認可
時)以前の建物は要注意です。ただ全ての建物が基準値ギリギリで出来ている
わけではないので、古い建物建物=倒壊しやすい建物ではありません。専門家
に確認してもらうことが大切です。

戸建住宅でも古い民家や洋館のような外観が気に入りそれを生かした住宅にし
たいという場合は、古い家を購入して内装を変えれば十分使える住宅になりま
す。木造であれば構造補強も容易ですし、増築して部屋を増やすことも出来ま
す。理想の家を創ろうとしたとき全てをゼロから始めるのではなく、今あるも
のを有効に使い自分の理想に近づけることも考えてみてはいかがでしょうか。






///// 03 建築材料めぐり //////

建物と建築材料の関係を考えながら、メーカーのホームページを通じてそれぞ
れの材料を紹介させていただきます。


   No14 「照明器具」

照明器具は建築空間の重要な一要素となります。証明の選び方によって空間の
印象は大きく変わります。照明の効果は器具そのもののデザインに拠るものと
、器具から発せられる光に拠るものとがありそのどちらも大切です。設計者の
立場からあえて順番をつけれイメージした空間を創りだす光を決めてから、そ
の光を出す器具を選ぶのが通常の手法だと思います。ただ照明のデザインは多
様で魅力的です。優秀なデザイナーが心血注ぎ込んで次々と新しい照明器具を
発表しています。照明器具のカタログは一日中見ていても飽きません。どうし
ても使いたい器具があればそちらから照明計画を進めても構わないでしょう。

光の効果、魅力的なデザインのほかに照明計画には照明器具の機能を考える必
要があります。玄関扉を開けると自動的に照明が付く人感センサー付きの玄関
照明はマンションでは当たり前になっています。耐久性が良く省エネにもなる
電球型蛍光灯も広く普及しています。また連続調光機能が付いた蛍光灯照明も
あります。寿命が長く熱の発生も少ないLED照明は開発が進み照度も高くなり
LEDを使ったダウンライトも商品化されました。光をどう生かすか選択が広が
ったのでそれを有効に活用する為にも最新情報の取得が大切になってきます。

下記に紹介させていただいたメーカーはほとんどが有名なメーカーです。同じ
ような器具を提供しているようで、得意分野がそれぞれ違うことも感じられま
す。一般的に照明のメーカーを一社に絞った方が見積は安くなりますが、気に
入った照明のメーカーでまかない切れないことが多いと思います。どうしても
使いたい器具があるメーカーとオールラウンドに器具を取り揃えているメーカ
ーを選び2、3社に絞る方が良いかもしれません。

商業用の照明は個性豊かなものが多く、照明に関する発想を豊かにします。住
宅用に絞らず是非御覧になってください。また海外のメーカーは個性的で魅了
的なものが多く、日常と少し違う空間を演出するには良いかも知れません。


ヤマギワ
http://www.yamagiwa.co.jp/
デザイン性の高い照明器具を沢山開発しています。

パナソニック電工
http://denko.panasonic.biz/Ebox/lighting/pro.html
恐らく日本で一番使われている照明メーカーだと思います。種類が豊富でほぼ
何でも揃います。

コイズミ照明
http://www.koizumi-lt.co.jp/index.php
「照明について学ぶ」のコーナーは参考になります。インテリアファンなど個
性的な商品も提供しています。

オーデリック
http://www.odelic.co.jp/
LED照明の開発が進んでいます。

マックスレイ
http://www.maxray.co.jp/index.html
ライティングクリエーターを組織してコーディネイトを行っています。店舗が
得意分野です。

山田照明
http://www.yamada-shomei.co.jp/
集合住宅でよく使われています。

大光電機
http://www.lighting-daiko.co.jp/
TACT(デザインオフィス)を組織して、企画デザインに力を入れています。

遠藤照明
http://www.endo-lighting.co.jp/index.html
商業施設が得意分野です。

NECライティング
http://www.nelt.co.jp/index.html
連続調光照明等、機能付照明を多く開発しています。

三菱電機照明
http://www.mitsubishielectric.co.jp/home/light/
センサー、制御装置が得意分野です。

東芝ライテック
http://www.tlt.co.jp/tlt/index_j.htm
技術開発をベースに快適な光環境を生み出す製品を開発しています。

オフィチーノ(輸入照明)
http://www.officino.co.jp/
海外ブランドの照明が紹介されています。









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■コモンプレイス スタジオは建築士事務所です。


 長い年月、設計事務所に勤務した経験を生かし徹底した現場監理を行い安全
 で健康的な住宅をご依頼主に提供します。

 ご依頼主との対話を重視し、アイディアを提供し着実に理想の家創りを進め
 て行きます。

 誠心誠意をモットーに豊かな日常空間と建築文化の創造を目指しております
 ので是非ホームページをご覧ください。

                  http://www.commonplace.jp/

                    
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【発 行】コモンプレイス スタジオ      commonplace studio
【編 集】池澤 雅弘             masahiro ikezawa

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